STORY

森をつくる暮らしをつくる

「森をつくる暮らしをつくる」が私たちの企業理念。豊かな暮らしづくりを通して、豊かな森をつくりたい。

「森」は、地球にとってとても大切なエコシステム(生態系)です。 雨を蓄え、土壌の流出を防ぎ、水を浄化し、二酸化炭素を固定する。そして、そこにはたくさんの動物、微生物、植物が暮らしていて、その相互作用によって環境が維持される。まさにエコで持続可能なシステムです。

この、森が持つエコシステムが機能不全になりつつある、というのが今の日本の森が抱える大きな問題です。それが人の利用の過程で起こっているのであるならば、その状態を良いものにするために、企業活動を行なっていきたい。

私たちは、前身となる家具屋時代も含めて15年間、地域の森から自分たちで伐り出した木や地域の木こりが伐り出した木を使って家具を作ってきました。

私たちが目指すのは、「こういう暮らし方いいよね」という価値観が、「森をつくる」につながっていたら最高だと考えていて、そういう未来をつくりたい。

それが、私たちが考える「森をつくる暮らしをつくる」ということ。

サスティナブルなものづくりへ

地域の森の木を、地域で使う。そんな小さなことが、とても大切です。そんな小さなことが、きっと未来を変えていくのです。

森と私たちの暮らしが遠くなった今だから、近くの木を使う。

森と私たちの暮らしが遠くなっていくにつれて、日本の森林は十分な手入れが行き届かなくなりました。今、多くの人工林は手入れがなされず、陽の差し込まない暗い森になっています。

豊かな森を作りたい。手入れがされた豊かな森は、様々な生き物や植物が暮らす多様性にあふれた森になります。そういう森は自然災害にも強いのです。私たちは豊かな森を育てる ために、地域の木を地域で使うことを目指しています。

なぜアカマツなのか

なぜ私たちはアカマツを使うのか。そこには3つの理由があります。
1つ目はアカマツが伊那谷の気候風土にあったパイオニアプランツであること。
2つ目はアカマツが全国で「マツ枯れ」という被害にあっていることです。

「マツ枯れ」はマツノザイセンチュウという材線虫(樹木に寄生する線虫)がアカマツに寄生することで引き起こされます。標高の低い地域から始まって、信州にも広がってきています。ただ、まだ元気なアカマツもたくさんあります。
だからこそ、今、私たちはアカマツを使いたい。アカマツが枯れゆく前に次の命を吹き込みたい。

3つ目は、アカマツをはじめとした地域の木に「利用の選択肢」を作っていくことで森を豊かにしていきたいと考えているからです。

Team PioneerPlants

地域の森に関わるチームと連携する

pioneer plantsは伊那谷で育ったアカマツを使います。地域の木を地域で使う。当たり前のことのようですが、これが意外と難しい。だからこそ、私たちは地域の木こり、地域の製材所と連携しながら地域の木を使うことにこだわりたい。

伊那谷には、若手の林業家がたくさんいます。地域材にこだわった製材所があります。