Concept人や自然とのつながりを。

ゆっくりしよう。のんびりしよう。
日々の暮らしの中に、人や自然とのつながりのある時間を。
ゆったり座れて軽やかな家具、pioneer plants。

デンマークに「hygge(ヒュッゲ)」という言葉があって、デンマークの人たちにとってとても大事にされる言葉であり、価値観。日本語では、「居心地の良い時間」や「のんびりした時間」と訳される。

ある時、デンマークに長年暮らされている方に「hygge」とはどういうものですか?と質問したら、その方は一言で「つながり」ですね、と答えてくれた。

「居心地の良さ」や「のんびり」というのはhyggeの方法で、その目的は「つながり」なんだと教えてくれました。

時には、家族や友人とのつながりの時間であり、時には自分自身とのつながりの時間であり、時には、自然とのつながりの時間でもあるんです、と。

私たちは「ゆっくりする」という時間を意識したり、「自然の中でただ過ごす」ということが少しずつ苦手になっている気がします。
なんだかせわしなく、人や自然との結びつきを感じる時間がつくったりすることに不器用です。

気軽にのんびりできる時間をつくりたいと、ゆったりと座れて、折りたたむことができる家具をつくりました。

今日はゆっくりしませんか。
音楽を聞いたり、家族や友人とお茶を飲んだり、料理をしたり。気持ちの良い風が吹いていたら外に持ち出してみたり。

pioneer plantsは、hyggeを楽しむ家具。

長野伊那谷の木でつくる

pioeer plantsは、長野県の伊那の木だけをつかってつくっています。

樹種はクリとクルミとアカマツ。これらの木は、全て地域の木こりが伐ったもの。私たちの会社の中の木こりチームが伐ったものもあれば、友人が伐った木もあります。全部、どこから来たかわかるものだけを使っています。

トレーサビリティがサステナビリティを育てていく。自然とのつながりや結びつきを感じてもらうために、私たちはどこの森で伐ったのか、どんな環境がその木を育てたのか、まで含めてお伝えしたい。

地域の木を地域の製材所で板に挽いてもらい、乾燥を待つ。
木は生きているから、水分量変化で膨張したり、痩せたり、曲がったり、捻れたりします。その木が生きてきた環境やその木の性質によって変わる部分もあります。生命なので当たり前のことですが、忘れてしまいそうになること。

それぞれの木の性格を見ながら家具職人がひとつずつ、つくり上げています。木の加工も布の縫製も全て自分たちでつくっています。

もしよろしければ、「hygge」の時間の中でこの木々を育んだ伊那谷の自然やクラフトチームの手の仕事のことを少し想像してもらえると嬉しく思います。

森を美しくする家具をつくりたい

私たちは、地域の木を使うことにこだわってきました。それは、森を豊かにする家具をつくりたいと考えているからです。

今、日本中の森は手入れが行き届かず荒れています。これまで、人の暮らしと里山は共存しながら関係を築いてきました。薪や炭や肥料になる落ち葉や食料まで森からちょうどよく頂く。翌年や10年後のことを考え、採りすぎない。自然と暮らしの循環の知恵が里山にはたくさんありました。人の手が入らない方が自然なんじゃないか、と考える方も多いと思いますが、里山は人と自然が共存することで良い環境は保たれてきました。

そこから、森と私たちの暮らしの関係性は途切れ、人が森に入らなくなる中で、森の中は荒れてしまっています。だから私たちは、地域の森の木を使うことにこだわり、森に人の手がまた入り、人が森に入る未来を目指しています。